2007年05月09日

「僕は、君のためにこそ死ににいく」

東京都知事である石原慎太郎が製作・脚本を担当した映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」の試写会に行ってきました。


「男たちの大和」や去年公開された「出口のない海」に比べたらはるかにこの映画のほうがすばらしい。
劇場では涙で鼻をグスグス言わせている人がたくさんいました。
私も涙と全身鳥肌がたった映画でした。


石原慎太郎氏が長年親交を深めてきた”特攻の母”と呼ばれた鳥濱トメさんから聞いた”特攻隊員の姿や思い”を元に、8年前に企画・執筆した作品なのです。
なので、鳥濱トメさんの視線で描かれた映画です。
「男たちの大和」にしても「出口のない海」にしても、視点は隊員。
でも今回はトメさん。
若い特攻隊員たちが出陣を前にはしゃぎ・笑い・苦悩した姿を、母親目線で語り継いでいくんです。
軍隊規制も無視して”最後の日”を過ごさせるトメさんは素晴らしい人です。


ある隊員が出陣前夜に「僕が死んだら蛍になって戻ってくる。僕の残りの人生30年をトメさんにあげる」とトメさんに話します。
そして、特攻隊として散った翌日、トメさん前に一匹の蛍が現れるのです。
トメさんは「蛍になって帰ってきた」と喜びます。


この話、以前テレビで聞いたことがありました。
本当の話なんです。
だから余計に胸に染みてきました。
実際に鹿児島県知覧にはたくさんの特攻隊員たちの遺書や遺品が展示されています。



特攻隊員ひとりひとり違った思いで飛び立っていく姿は涙が止まりません。
「日本は負ける」「先に逝った仲間に会いに行く」「アメリカ艦隊に突っ込んでやる」
でも、みんな家族や恋人など大切な人のために死ににいく。
「俺は、君のためにこそ死ににいく」というタイトルは、戦争を戦った人みんなの思いなのでしょうね。
そして、その人たちを見送らなければならない家族の気持ちは、私たちの理解をはるかに超えるものなのでしょう。


また、生き残って帰って来た隊員たちのその後にも胸をしめつけられました。
「生きて帰る」こんなに嬉しいことはないのに、「死んでこそ」の社会が彼らを苦しめたんですね。
ラストシーンは生き残り隊員と悲しくも逝った隊員の思いがひとつになって表れます。


「俺は、君のためにこそ死ににいく」←公式HP
徳重聡
窪塚洋介
筒井道隆
岸恵子
2006年 日本


特攻隊員役のために、徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆は自衛隊で訓練をしたそうです。
特攻隊がアメリカ艦隊に激突するシーンは圧巻です。



razz_0120 at 13:10│Comments(0)TrackBack(0)Japanese movie 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字