2007年09月24日

東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」

東野圭吾の「パラレルワールド・ラブストーリー」を読み終わりました。
パラレルワールドとは異次元の世界。
小説は2つの物語から成り立っています。


主人公の崇史と親友の智彦は大学院を卒業後、外資系のコンピュータメーカーのバイテック社に入社し、優秀な人材を送り込むMACという専門学校で研究員として働いて(研究して)いた。
ある時、親友の智彦から「恋人を紹介したい」と告げられ、崇史は女友達を連れていく。
目の前に現れた親友の恋人は、崇史が以前通勤中、平行に走っていた向こう側の電車の中にいた”彼女”だった。
崇史は驚くが、”彼女”は自分のことに気がついているのだろうか?と気にかかる。
智彦は幼い頃の病気が原因で足が不自由だった。
そのせいで智彦はこれまで何人もの女性にフラれてきたのだが、麻由子は今までの女性とは違っていた。
麻由子もMACに入学し、崇史・智彦・麻由子の3人が同じ職場で働くことになった。
研究テーマは「バーチャル・リアリティ工学」。
仮想現実を作ろうとしているのだ。


このストーリーと同時進行するのが次のストーリー。


大学院を卒業した崇史はMACを終了し、バイテック社に研究員として入社する。
崇史には恋人で同僚でもある麻由子と同棲生活を送っている。
崇史はバイテック社で”記憶”に関する研究を行っている。
中学時代から大学まで同級生だった智彦も同じバイテック社に勤めている、が、最近どんなことをしているのかは分からなかった。
何故自分は親友である智彦のことをあまり覚えていないのか?と疑問が生じる。
そして麻由子は実は智彦の彼女ではなかったのか?いや、そんなはずはない、と過去の記憶に矛盾を持ち始める。




ひとつの章で現在と過去の2つのストーリーが進んでいきます。
途中でちょっとややこしくなったりもしますが、どうやって現在に至ったのか?過去の記憶はいったいどうなったのか?と読み進めるにつれてすごく気になります。


東野圭吾作品は一般的な”推理小説”とは違うので、読んでいると楽しいですね。
この「パラレルワールド・ラブストーリー」はタイトル通り”ラブストーリー”です。
親友の恋人を好きになってしまった主人公が「友情をとるか、愛情をとるか」で悩まされます。
その片方(ここでは言いません)を選んでしまったことが、現在と過去が複雑になった現在を送るハメになるんです。
もし、違った方を選んでいれば…そしたらこの小説は成り立ちませんね。
エンディングは主人公がこの先どんな生活を送っていくのか、どんな研究をしていくのか、ちょっと気になります。


この本をくれた人は東京本社にいるんですが、仕事で電話した時に「今、「パラレルワールド~」読んでます。先が気になって気になって」って話をしたら、「おもしろいでしょ~。好きな小説の上位に入るんだ」って言ってました。
私は自分が好きなジャンル(典型的な推理小説)しか選ばないから、こうやって他の人から薦めてもらった本を読むと、読書の幅が広がってすごくいいですね。

razz_0120 at 14:58│Comments(0)TrackBack(0)book 

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