「雪の女王」5話・6話古都古都こっとん京都桜散策~針抜地蔵~

2008年04月27日

古都古都こっとん京都桜散策~千本閻魔堂~

もう季節は4月下旬、G・Wがスタートしましたね。
桜を見に京都散策をしたのが4月12日。
たった2週間で桜の”さ”の字も残っていない季節になってしまいました。
が、ガイドブックに紹介されている所はもちろん、あまり紹介されていない乙な桜散策ポイントにも行って来ましたのでご紹介したいと思います。


今回の京都桜散策は、推理小説「京都半木の道 桜雲の殺意」の中から、主人公一馬が桜の取材をした場所を歩いてみたんです。
(ブログ2008年4月17日 高梨耕一郎「京都半木の道 桜雲の殺意」)
有名な哲学の道や平安神宮なども紹介されていましたが、”染井吉野ではない桜”を取材しないといけない!という小説の内容だったので、私たちも”染井吉野ではない桜”を見に行くことにしたんです。


古都古都こっとん京都桜散策~千本閻魔堂~


京都駅から市バス206番に乗ってまず「千本閻魔堂」へ向かいました。
ここで見たい桜は「普賢像桜」と呼ばれている桜です。
平安時代、千本通の先には北の葬送地・蓮台野があったため、この辺りは「あの世に通じる場所」「この世とあの世の境目」と言われ、その境目に小野篁(おのたかむら)が閻魔様を祀ったと伝えられています。
(小野篁は、あの世とこの世を自由に行き来したと伝えられています)

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「京都半木の道 桜雲の殺意」より

古来より風葬の地であったこの地は、死者が葬られた惨殺は光景が広がっていたが、人々はこの寺を冥界の入口として捉え、閻魔像に死後の幸せを祈るために参詣してきたのだ。
(中略)
閻魔法王の鋭く見開いた目や、大きく開かれた口の迫力は凄まじいものの、どこか優しげで、なんとも言えぬ慈悲を感じさせてくれるのは、閻魔法王が亡者を裁く恐ろしい存在ではなく、死者の面倒を見る冥界の支配者として祀られているからなのだろう。



本堂のすぐ横の駐車場スペースに「普賢像桜」が咲いていました。
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遅咲きの八重桜だそうです。
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かわいくないですか???
昔学校でティッシュや他の紙で作った飾りによく似ているな~って思いました。
この日、私達のほかに数人の人がカメラを持ってこの「普賢像桜」を見に来ていました。
染井吉野はどこでも見れる!違う桜を見たいんや!
そう思っている人たちがここへ足を運ぶんでしょうか…。


「京都半木の道 桜雲の殺意」より

室町時代からあったといわれる古い品種で、葉化しためしべが普賢菩薩の乗る像の鼻に似ていることから、この名が付けられたと言われる。
丸みを帯びた愛らしい形の花をつける八重桜で、その色は桃色に近く、咲き始めから次第に濃くなっていく。
また、散り時には花びらが舞うのではなく、椿のように花の房ごとに落ち、木の下は一面の花房に覆われるという。
「その様子は昔から、『さながら散華(さんげ)する極楽のようだ』と言われているんだ」一馬が言う。


今まで私の中での桜は染井吉野でした。
このような桜を見ると、ヒラヒラと風に舞う染井吉野もいいけど、たくさんの花びらをつけてかわいく咲く花の「普賢像桜」のほうが素敵!なんて思ってしまいます。
この日はお天気がよく、ピンク色がきれいに写真に納まってくれてラッキー!


昔はこの周辺に桜が多く咲き誇ったため、千本桜と呼ばれるほどだったそうです。
だから”千本”という地名がついているんですね。


「普賢像桜」を後ろにしてちょっと奥へ歩いていくと、紫式部の供養塔と言われている「十重石塔」があります。
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ここに紫式部の供養塔があるということは、紫式部は地獄へ落ちちゃったから閻魔様に供養されてるんでしょうか?


「千本閻魔堂」はあまりガイドブックには載っていない桜の名所!!


人も少ないので、ゆっくりかわいい「普賢像桜」を見ることができますよ。
写真も撮りたい放題!!
一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
時期的には遅咲きのため、4月中旬頃がちょうどいいと思います。


「千本閻魔堂」
京都市上京区千本通蘆山寺上ル 閻魔前町34番地
(9:00~17:00 境内無料)
TEL:075-462-3332
バス停:千本鞍馬口or乾隆校前


私の散策ルート
京都駅から市バス206番で乾隆校前にて下車
乗車時間約30分
バス停から徒歩すぐですよ。
(乾隆校前のほうが千本鞍馬口よりひとつ手前のバス停になります)


「千本閻魔堂」を後にし、次は「針抜地蔵」へ向かいます。



razz_0120 at 17:18│Comments(0)TrackBack(0) travel 

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