2008年05月19日

森博嗣「θは遊んでくれたよ」

先日、「Φは壊れたね」と言う小説をご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか?
その続編の「θ(シータ)は遊んでくれたよ」(著・森博嗣)を読み終えました。


今回は、最後の最後まで犯人がわからなかったんです。
連続で起こる飛び降り自殺。
自殺者の体の一部に紅い口紅で「θ」と書かれているのはなぜか?
本当に偶然の自殺なのか?
それとも他殺なのか?
「θ」とは何を意味するのか?


前回の「Φは壊れたね」でも活躍した、山吹、海月(くらげ)、加部谷の3人の学生と、西之園萌絵、犀川教授と、シリーズの常連が事件のナゾを解いていくんです。
このシリーズはこのメンバーがず~っと出てくるんだろうな~。
そして、前作を読んだからこそ「おぅ!」と思ったのが、新しい登場人物が「Φ」の事件のあったマンションの住人だったんです。
さらに、その住人(探偵)がまた別のシリーズ(四季シリーズ)と思われる「真賀田四季」という名を口にするので、「いつかは四季シリーズを読まなきゃ!」と、どんどん森博嗣ワールドに引き込まれることになりそうです。
森博嗣の小説には、別の小説の内容もオマケ!?的に出てきそうな予感…。


前作「Φは壊れたね」でも「Φとは何や?」との疑問を残されてしまいましたが(わかる人にはわかるのかもしれませんが、私には理解できませんでした)、今回もやはり「θとは何や?」の疑問が残りました。


小説の中に出てくる「θ」とは、とあるサイトへアクセスするとチャット形式になっていて、

《また会えたね》
《また会えましたね》
《シータはどうだった?何をしていたの?》
《シータとは、あなたと私の関係です》
《でも、私は、あなたのことをシータと呼びたいの》
《それは私の名前ではありません》
(中略)
《やっぱりちゃんと相手をしてくれて、ちゃんと話を聞いてくれる人がいいな》
《その関係は、シータです》

こんなやり取りがあるんです。
つまり小説の中で言う「θ(シータ)」とは、淋しい人間が誰かを求め、その相手がコンピュータの中であっても、自分が存在していることを認識できる関係、心のよりどころを求める場所が「θ(シータ)」なのかな?と思いました。
難しい記号ですが、でも、次のシリーズが読みたくなってしまうのは何故だろう???

razz_0120 at 18:05│Comments(0)TrackBack(0)book 

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