2008年07月16日

ゆめほたる「初体験」

妹から手渡された一冊の本。
ゆめほたるの「初体験」という、ちょっとショッキングなタイトルの小説。
表紙がかわいかったのと、内容にも惹かれて読んでみました。



涼しくて心地よい風が、高校生の男女二人を優しく包み込んでいる。
二人は、ある同級生のお墓の前にいた。
そのお墓の前で、女の子が座り込んで大粒の涙をこぼしている。
「……神様……全部私が悪いんです……。私が……殺したんです……」
横にいる男の子は、その女の子を抱きしめて言った。
「俺たちが幸せになる事が……あいつの望みなんだ」
男の子も涙で声がかすれている。
男の子の手には、『フクロウのキーホルダー』がしっかりと握りしめられていた。
物語は、2ヶ月前から始まる。
真夏の太陽がサンサンと照らすあの季節に…。
これは一人の高校生の女の子が、”ある選択”をしなければならない物語。


このプロローグを読んでどんな内容なの?とちょっと興味が沸いたんです。
「ある選択」
それが初体験。


高校生の朋子の前に突然やってきた神様。
その神様は「同日同時刻に偶然にも二人の高校生がそれぞれ違った場所でこの世を去る『運命』にあります。」と言うのです。
さらに、「二人が死ぬ日の51分前のPM11:10に、これから死ぬはずのその男の子と『初体験』をする事で、その男の子の『運命』を変える事ができます」と言われます。


2007年8月27日 AM0:01 田中雅也(18歳) 山本龍太(17歳) 死亡


二人の男の子―
子供の頃からの幼なじみの龍太と、転校生の雅也。


同時刻に2人は死ぬ―
優しい朋子は2人を死なせないためにも、神様のお告げの『初体験』をすることを決意するのですが、どちらを選べばいいのか迷うのです。
心が揺れ動き、迷いに迷って出した答えは「雅也を助けること」。
雅也を好きになった朋子の気持ちを知り、龍ちゃんは10年間の片想いにピリオドを打つのです。
しかし、雅也は朋子の本当の気持ちを知っていたのです。
朋子自信も気づかなかった龍太への想い。
朋子は龍太を助けるため、龍太がいるであろう思い出の公園へと向かうのです。
朋子が助ける相手は龍太。
そして、運命の針がAM0:01を指そうとしていた。
その時雅也は―


男の子を助ける方法、それが「初体験」。
なんで初体験なのかかなり疑問です。
方法はちょっと置いといて、自分の選択によってもう一人が死んでしまう…そんな重い決断をさせられる朋子の身になると普通ではいられないわ…
なんで私がそんなことしなきゃいけないの???って思うもん。
小説だけど、究極の選択ですね、これは。


最後にはちょっとしたどんでん返し!?のようなものが待ってます。
さらに、”老人”が登場するのですが、その老人の正体が最後の最後に明かされるんです。
正体を知ったとき思わず「ウソや~!!ありえへん!」と一人ツッコミをしてしまいました。
強引な設定だったから。


サラっと読めるし、キレイな話だと思います。

razz_0120 at 22:44│Comments(0)TrackBack(0)book 

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