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2008年08月18日

ドラマ化決定作品!!東野圭吾「流星の絆」

先日の戸田恵梨香ちゃん、たくさんのコメントありがとうございました。
吉本芸人ならよく大阪では見かけることができますが、ビッグネームの芸能人にはなかなか会える機会はなく…
無料で見れるイベントだっただけに、ミーハー気分だったのです


その戸田恵梨香ちゃんの次なるドラマ出演は、東野圭吾の「流星の絆」です。
原作読みました。
犯人ズバリ!!当たりました~!
バンザ~イ!!!!
犯人が当たると嬉しいんですよね~。
だからミステリー作品が好きなのです。


「兄貴、あいつは本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」


ペルセウス座流星群を見るために夜中こっそりと家を抜け出た小学6年生の功一、4年生の泰輔、1年生の静奈兄弟。
雨が降り出したため家に帰ると、そこには血だらけの両親が。
洋食屋「アリアケ」を営んでいた両親の交友関係を調べる刑事の柏原と萩村。
手がかりは泰輔が見かけた男の顔と店に残されたビニール傘のみ。
捜査は一向に進む気配はなく、時間だけが過ぎていく。
「もし犯人がわかったら、俺たち3人で殺そうぜ」
幼い兄弟妹は復讐を誓い合うのです。


14年後―
詐欺師として生きている功一、泰輔、静奈。
手広く展開している洋食屋「とがみ亭」の御曹司である戸神行成をターゲットとし、詐欺の実行に移ろうとしていていた時、偶然にも泰輔が見かけたのは両親を殺した男だった。
その男こそが戸神行成の父親で戸神政行。
復讐のため、功一たちは戸神親子に近づく。
しかし、両親を殺したという証拠が見つからない。
その上静奈は戸神行成に好意を持ち始めている。
功一たちが仕掛けた復讐計画に刑事たちも動き始めるが―


最初のほうで「犯人はこの人ちゃう???なんかこの行動が怪しいし…」
そう思ってたら犯人も当たったし、怪しい行動も事件のカギになってたし。
なんだかうれしいです


よく原作とドラマは結末が違うっていうから、ドラマではどういう風に終わるのか楽しみです。
ちなみにドラマは10月金曜夜10時スタートです。

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2008年07月30日

「オリエント急行殺人事件」と「仮面山荘殺人事件」の共通点

久しぶりにアガサ・クリスティを読み直してみました。
学生時代、海外推理小説にハマり、アガサ・クリスティのポワロシリーズを買い求めてたんです。
その中でも当時私が一番衝撃を受けた「オリエント急行殺人事件」をもう一度読んでみようと。
もう十数年、手に取ったことがなかったので、文庫本が薄茶色に変色し、若干臭かったです


さてさて、なんで読み直そうと思ったか!!
かなり前になるんですが、東野圭吾の「仮面山荘殺人事件」を読んでいる時に、これってオリエント急行殺人事件に似てる!」って思ったからです。


どこが???
それは言えないです。
言っちゃうと全てがバレちゃうんで…。
なので、どちらかを読まれた方にはなんとなくわかるんじゃないかな~って思います。


「オリエント急行殺人事件」は、タイトル通りオリエント急行で富豪老人が刺殺されます。
それも12ヶ所も。
偶然オリエント急行に乗り合わせた探偵エルキュール・ポワロが過去に起きた幼児誘拐事件と密接な関係があると考え、同じ車両に乗り合わせた乗客12人のアリバイを調べるんです。
でも、全員完璧なアリバイが。
ポワロは”灰色の脳細胞”を使って事件を解明していくんです。


しかし、ポワロの”灰色の脳細胞”はスゴイ!
雪で立ち往生している車内で、乗客12人の話だけで事件の真相や犯人を当てちゃうんだもん。
そりゃ~名探偵やわ。


「仮面山荘殺人事件」のレビューを読んでいると、私と同じように思っている方もいらっしゃいました。
世界中にはたくさんのミステリー作家がいるので、どこかで似てくるんでしょうか?
中にはわざと同じ技法を用いている作家さんもいらっしゃいますが。


私って前に読んだ小説の内容を忘れてしまう”悪いクセ”があるんです。
でも、何度でも楽しんで読めるっていう点では”いいクセ”なんですけどね。


こんな画像を見つけました↓↓↓
おなじみのポワロのテーマ曲にのせて…
最後に”October12,2009”と出てたから、新シーズンでの映像化として登場ですね。
日本ではいつ放送されるのかな???
放送されるとしたらNHKでしょうね。



ポワロと言えばデヴィッド・スーシェの顔しか出てきません。
吹替版で見ていたので、声は本人とは違いますが、スーシェ本人も「熊倉一雄の声が最もポワロの声によく似合う」と言ってるくらい、声優の熊倉さんの声=ポワロになっています。
「オリエント急行殺人事件」は過去映像化されてますから、ご覧になられた方もいらっしゃると思います。


「オリエント急行殺人事件」と「仮面山荘殺人事件」、この共通点を味わってほしいです。

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2008年07月16日

ゆめほたる「初体験」

妹から手渡された一冊の本。
ゆめほたるの「初体験」という、ちょっとショッキングなタイトルの小説。
表紙がかわいかったのと、内容にも惹かれて読んでみました。



涼しくて心地よい風が、高校生の男女二人を優しく包み込んでいる。
二人は、ある同級生のお墓の前にいた。
そのお墓の前で、女の子が座り込んで大粒の涙をこぼしている。
「……神様……全部私が悪いんです……。私が……殺したんです……」
横にいる男の子は、その女の子を抱きしめて言った。
「俺たちが幸せになる事が……あいつの望みなんだ」
男の子も涙で声がかすれている。
男の子の手には、『フクロウのキーホルダー』がしっかりと握りしめられていた。
物語は、2ヶ月前から始まる。
真夏の太陽がサンサンと照らすあの季節に…。
これは一人の高校生の女の子が、”ある選択”をしなければならない物語。


このプロローグを読んでどんな内容なの?とちょっと興味が沸いたんです。
「ある選択」
それが初体験。


高校生の朋子の前に突然やってきた神様。
その神様は「同日同時刻に偶然にも二人の高校生がそれぞれ違った場所でこの世を去る『運命』にあります。」と言うのです。
さらに、「二人が死ぬ日の51分前のPM11:10に、これから死ぬはずのその男の子と『初体験』をする事で、その男の子の『運命』を変える事ができます」と言われます。


2007年8月27日 AM0:01 田中雅也(18歳) 山本龍太(17歳) 死亡


二人の男の子―
子供の頃からの幼なじみの龍太と、転校生の雅也。


同時刻に2人は死ぬ―
優しい朋子は2人を死なせないためにも、神様のお告げの『初体験』をすることを決意するのですが、どちらを選べばいいのか迷うのです。
心が揺れ動き、迷いに迷って出した答えは「雅也を助けること」。
雅也を好きになった朋子の気持ちを知り、龍ちゃんは10年間の片想いにピリオドを打つのです。
しかし、雅也は朋子の本当の気持ちを知っていたのです。
朋子自信も気づかなかった龍太への想い。
朋子は龍太を助けるため、龍太がいるであろう思い出の公園へと向かうのです。
朋子が助ける相手は龍太。
そして、運命の針がAM0:01を指そうとしていた。
その時雅也は―


男の子を助ける方法、それが「初体験」。
なんで初体験なのかかなり疑問です。
方法はちょっと置いといて、自分の選択によってもう一人が死んでしまう…そんな重い決断をさせられる朋子の身になると普通ではいられないわ…
なんで私がそんなことしなきゃいけないの???って思うもん。
小説だけど、究極の選択ですね、これは。


最後にはちょっとしたどんでん返し!?のようなものが待ってます。
さらに、”老人”が登場するのですが、その老人の正体が最後の最後に明かされるんです。
正体を知ったとき思わず「ウソや~!!ありえへん!」と一人ツッコミをしてしまいました。
強引な設定だったから。


サラっと読めるし、キレイな話だと思います。

razz_0120 at 22:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年07月15日

「マリー・アントワネットとフェルゼン、真実の恋」

先月神戸で開催されていた「ルーブル美術館展」でブルボン王朝の世界を堪能。
元々中世のヨーロッパ世界が好きなので、頭の中で色々と想像しながら楽しんでいました。
で、その興奮!?を忘れないために、「マリー・アントワネットとフェルゼン、真実の恋」を読みました。


マリー・アントワネットについてはあまりにも有名なので詳細は省きますが、マリー・アントワンットとフェルゼンの間で交わされた恋文や、フェルゼンの日記、手紙から、”2人の真実の恋”を知ることができました。


王妃という立場なのに他の人を好きになる…
このことについては色々な意見があると思います。
国王には愛妾と呼ばれるいわゆる愛人がいる時代。
だったら王妃様にいても…なんて思うときもありますが、でもやっぱりね~。


ルイ16世の目の前や、大勢の貴族の前でフェルゼンとの仲睦まじい姿をあらわにするマリー・アントワネットは一人の恋する女性だったのでしょうね。
14歳でオーストリアからフランスへ政略結婚のために嫁いできた少女。
初めて見た皇太子はあの容貌に消極的な性格。
そんな中でかっこいい凛々しいスウェーデン貴族が目の前に現れたら…
恋するかもしれませんね。


手紙や日記から、フェルゼンは命をかけ、人生をかけた恋だったとわかります。
マリー・アントワネットが笑って過ごせるように、苦しい状況から救ってあげられるようにと有名な逃避行を計画しますが、大失敗…
そしてギロチン送りに。
その後のフェルゼンは誰とも結婚することなく一生独身を貫いたのです。
いいお家柄だったので若い頃から色々縁談話はあったようですが、マリー・アントワネットと出会ってからは彼女一筋だったのです。
スウェーデンに戻ってからは、どうしても”フランス王妃の愛人”という肩書きがついてまわり、最後には無実の罪で国民からリンチにあい亡くなってしまいます。


好きになった人がフランス王妃。
もし、どこかの有名貴族の娘だったら全く違った人生だったのでしょうね。
もしかしたら、フェルゼンの名前すら私は知ることがなかったかもしれません。
歴史とはこういうものなのですね。
どんな人生だったにしろ、後世に名を残す人はスゴイです。
できればいい名を残したいですけど。

razz_0120 at 22:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年06月05日

栗本薫「ぼくらの時代」

今日は夕方から雨だと思ってたのに、午前中からかなりの量で降り続いてます
梅雨…嫌いな季節です。
梅雨が明けたらもっと嫌いな夏がやってくる…
今年も暑い夏なのかな~???

これから「幻影師 アイゼンハイム」の試写会に行ってきます。
映画の感想は明日UPしま~す。

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30年前に書かれた「ぼくらの時代」という推理小説を読みました。
作者が栗本薫、登場人物も栗本薫。
なかなかユニークですよね。


大学生の薫、ヤス、信の3人はロックバンド「ポーの一族」のメンバー。
3人はテレビ局でバイト中。
その番組は「ドレミファ・ベストテン」。
そこに大人気アイドルのあい光彦が登場。
キャ~!公開録画に来ていたファンの黄色い声。
そんな時、この収録を見に来ていた一人の女子高生が刺されて死亡。
あい君のファンである女子高生。
現場にはたくさんのテレビ関係者が。
収録現場は密室状態。
更に、同じテレビ局でまた女子高生の死体が見つかる。
大学生の薫、ヤス、信は事件の謎を解くため、アイドルあい君に近づく。
浮かび上がる容疑者と、その背後の黒い影。
そして、今度は「ポーの一族」のメンバーが密室状態の中で銃殺死体となって発見される。
容疑者にはアリバイが。
誰が犯人なのか???
密室の謎を見事解き明かした薫。
しかし、事件に隠された本当の真実とは???


最後の最後にこの”事件”の謎が解き明かされるんですが、この展開は意外でした。
こんなことあるんって感じなんです。


この小説30年前に書かれているので、その当時の若者が主人公なんです。
「ポーの一族」ってロックバンド、今だったら絶対売れない!!
こんな名前自体、思い浮かばないと思うんだけど…。
あと、「ドレミファ・ベストテン」ってこれって「ドレミファ・ドン」と「ザ・ベストテン」を足して2で割ったタイトルに思える。
今となっては懐かしい番組ですね~。
それから、それから、アイドル歌手のマネージャーを”ジャーマネ”って。
時代感じるわ~。

razz_0120 at 21:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年05月19日

森博嗣「θは遊んでくれたよ」

先日、「Φは壊れたね」と言う小説をご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか?
その続編の「θ(シータ)は遊んでくれたよ」(著・森博嗣)を読み終えました。


今回は、最後の最後まで犯人がわからなかったんです。
連続で起こる飛び降り自殺。
自殺者の体の一部に紅い口紅で「θ」と書かれているのはなぜか?
本当に偶然の自殺なのか?
それとも他殺なのか?
「θ」とは何を意味するのか?


前回の「Φは壊れたね」でも活躍した、山吹、海月(くらげ)、加部谷の3人の学生と、西之園萌絵、犀川教授と、シリーズの常連が事件のナゾを解いていくんです。
このシリーズはこのメンバーがず~っと出てくるんだろうな~。
そして、前作を読んだからこそ「おぅ!」と思ったのが、新しい登場人物が「Φ」の事件のあったマンションの住人だったんです。
さらに、その住人(探偵)がまた別のシリーズ(四季シリーズ)と思われる「真賀田四季」という名を口にするので、「いつかは四季シリーズを読まなきゃ!」と、どんどん森博嗣ワールドに引き込まれることになりそうです。
森博嗣の小説には、別の小説の内容もオマケ!?的に出てきそうな予感…。


前作「Φは壊れたね」でも「Φとは何や?」との疑問を残されてしまいましたが(わかる人にはわかるのかもしれませんが、私には理解できませんでした)、今回もやはり「θとは何や?」の疑問が残りました。


小説の中に出てくる「θ」とは、とあるサイトへアクセスするとチャット形式になっていて、

《また会えたね》
《また会えましたね》
《シータはどうだった?何をしていたの?》
《シータとは、あなたと私の関係です》
《でも、私は、あなたのことをシータと呼びたいの》
《それは私の名前ではありません》
(中略)
《やっぱりちゃんと相手をしてくれて、ちゃんと話を聞いてくれる人がいいな》
《その関係は、シータです》

こんなやり取りがあるんです。
つまり小説の中で言う「θ(シータ)」とは、淋しい人間が誰かを求め、その相手がコンピュータの中であっても、自分が存在していることを認識できる関係、心のよりどころを求める場所が「θ(シータ)」なのかな?と思いました。
難しい記号ですが、でも、次のシリーズが読みたくなってしまうのは何故だろう???

razz_0120 at 18:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年05月10日

黒田研二「ウェディング・ドレス」

「謎と論理がぐるぐる回るこの一発芸には目眩した」――東野圭吾


帯に書かれていたこの言葉にひかれて読んだ推理小説
「ウェディング・ドレス」(著:黒田研二)は、途中から「あれ?あれ?」と頭の中がごちゃごちゃになってくるんです。


ユウ君にプロポーズをされた祥子は幸せの中にいた。
亡くなった母が用意してくれていたウェディング・ドレスをまとい教会で2人っきりの式をあげる当日、指輪を取りに帰っていたユウ君が事故にあい病院に運ばれてしまう。
ウェディング・ドレスのまま病院へ向かう祥子だが、途中、ユウ君の会社のモノと名乗る2人組みに強姦されてしまう。
一方、ユウ君が教会に着くと、そこには引き裂かれたウェディング・ドレスと祥子の婚約者と名乗る2人の男性がいた。
祥子はどこへ行ったのか?


死んだはずのユウ君が生きている
教会にいたはずの祥子がいない
ワケがわからなくなってきます。
物語は祥子の視点からとユウ君の視点からに分かれて進んでいくんですが、段々、あれ?どっちの言ってることが正しいの?という錯覚に陥り、途中からもしかしたら2人の物語は別々のものなのか?と思ったり…。
最後に祥子とユウ君が再会した時にすべての謎が解けるんです。


「ウェディング・ドレス」というタイトルから恋愛小説なのかな?って思ったけど、推理小説と聞き手にしてみたんです。
ゲームにもなった「逆転裁判」の脚本を担当したのが、この黒田研二さんなんです。
読み終わるまで頭の中がごちゃごちゃとしたけど、それが推理小説の楽しいところ。
散りばめられた謎がひとつになるまで楽しんで読むことができました。


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2008年04月22日

原作本「あの空をおぼえてる」

先日試写会で見た「あの空をおぼえてる」
いろんな人から

「聞いただけで涙でてきそう」
「あらすじ読んだだけで涙でてきた」
「絶対見に行こう!」

そんな言葉をたくさん頂きました。

ありがとうございます。

なんだか私が作った作品に対する感謝の気持ちみたいですが…
きっと、監督さんや俳優さんならびにスタッフのみなさんはこういう気持ちなんでしょうね。


で、この映画はもともと原作本があるんです。



ジェネット・リー・ケアリーという人が書いた本です。


この本の表紙の絵が映画のワンシーンになってるんです。
CMでも流れているので見たことある人も多いと思います。


映画を見てからこの本を読みたくなりました。
まだ本屋さんへは行ってないんですが、映画公開間近ということもあるので、きっと話題コーナーにあると思います。
本読んだらまた泣けてきそうです…。

razz_0120 at 17:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年04月17日

高梨耕一郎「京都半木の道 桜雲の殺意」

先週末、遅咲き桜を見に京都へ行ってきました。
京都散策日記は後日改めてUPしますので、その時はお付き合いくださいませ。


なんで前置きにこんなことを書いたかと言いますと、以前読んだ推理小説の中に京都の桜スポットがたくさん出ていたんです。
もちろん殺人事件絡みです。
この小説の中に出てくる桜スポットを今回の京都桜散策に組み入れたってわけです。

もう一度読み直してみよう!!

小説は、「京都半木の道 桜雲の殺意」(著:高梨耕一郎)という完全なる推理小説です。



半木の道、紅枝垂桜の下で一人の女性の絞殺死体が発見された。
死体のそばには数々の遺留品が。
桜の取材のため京都を訪れたフリーライター神尾一馬の姪千秋が勤務する大学の教授に容疑をかけられる。
その上、<桜の木の下には死体が埋まっている>という意味不明なメールが送られてくる。
被害者は教授の元奥さん。
事件に巻き込まれた一馬は、今回の事件が過去のある事件と絡み合ってるのではないか?と疑問を抱きある推理を立てる―


相変わらず細かい部分はすっかり忘れていたので、2度目となる今回でも楽しく読むことができました。
こういう時、記憶力が悪いというのはいいですね


小説の中にたくさんの桜の名所が出てくるんです。
事件の展開もおもしろいし、京都の桜の名所も知ることが出来る。
京都散策が楽しみな私には一石二鳥ってわけです


タイトルにもなっている「半木(なからぎ)の道」。
私はまだ歩いたことがないんですが、小説を読んでいると、哲学の道に劣らない風情のある桜並木なのではないか?と想像しています。



どこにあるか調べてみました。


賀茂川の左岸、北大路橋と北大橋の間の散策路が半木(なからぎ)の道と呼ばれています。
下の地図でわかりますか?
(地図をクリックするともう少し大きく見えると思うのですが…)
上賀茂神社と下鴨神社の間なのですね。
バスでは通ったことあるけど、その時は春ではなかったし、自分の足で歩いてないので気がつかなかったんでしょう。


「半木の道」と呼ばれている由来は、神木が流れついたという流木(ながれぎ)神社の森が植物園となり、それが、なからぎ(半木)になまったそうです。


旅情ミステリーは、その土地土地を歩いた気分に、歩きたい気分にさせてくれます
作家の腕の見せ所ですね。


この小説に紹介されている桜スポットを実際歩いてきましたので、京都散策日記をUPするときにご紹介します。
なかなか乙なところだったんです。
知る人ぞ知る!!ってやつです。

有名どころはもう見たから!みんなが知らない桜の名所に行きたい!

そう思われた方にはこの「京都半木の道 桜雲の殺意」はオススメです


ちなみに、前作「京都 風の奏葬」は秋の京都が舞台になってるので、次回、秋の京都散策の時にはまた読み直してみようと思ってます。


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2008年04月04日

真保裕一「灰色の北壁」

推理小説をちょっと置いて、山に懸ける男たちが主人公の小説を読みました。
「灰色の北壁」(著:真保裕一)というタイトルですが、短編3作品が収録されています。


どの作品も、山を愛し、山に人生を捧げ、山に挑戦した男たちの話なんです。
日本一の山である富士山すら登ったことがない私には、世界のクライマーたちが憧れているヒマラヤ山脈の数々の山のことはほとんど知りません。
なんとなく名前だけは聞いたことがあるような…っていうレベルです。
エベレストとチョモランマが同じだということすら、最近まで知らなかったですから。
だから、読んでいてもどれだけすごい山なのか?ってわからないんですが、なんとなく想像しながら読んでいたら、いつの間にか引き込まれていって、2作品目の「灰色の北壁」があと数ページで終わろうとしていた時には、全身に鳥肌がたっていました。


世界の名だたる登山家の挑戦をはねのけてきたヒマラヤ山脈のカスール・ベーラ北壁「ホワイト・タワー」(←最も難関と言われているルート)の単独登攀に、日本人登山家が成功した。
しかし、一枚の写真が作家に疑念を抱かせる。「その登攀は本当だったのか?」


ある日本人登山家がケガをしながらも、カスール・ベーラの山頂に日本の国旗を立て、山頂に登ったことを証明する写真を撮るんです。
その19年後、後輩である登山家が最も難関と言われる「ホワイト・タワー」の単独登攀に成功し、その証拠に写真を撮る。
その2枚の写真がすごく似ていることから、作家は「写真を偽装したのではないか?」と真相を探るんです。
隠された真実が少しずつ明るみになって来た時、2人の男性と1人の女性のそれぞれの思いが切ないんです。
お互いを思いやっていたからこそ、お互いをライバルだと思っていたからこそ、お互いがお互いを超えないといけなかったからこそ、疑念が生まれ、その真実が闇の中だったんです。
短編だけどすごく奥が深い作品で感動しました。


「山を愛する者同士がザイルで結びつくと、どんなことがあってもそのザイルは切らない!」
仲間を信じ、仲間を助け、仲間と感動を味わう。
すごい結びつきだと思います。
だけど、自然を相手にしている以上危険は付き物。
思わぬ事故に遭遇した時、人間の醜い部分である”エゴ”が顔を出す瞬間があるんでしょうね。
あとの2作品はその”エゴ”を物語にしています。


真保裕一さんは映画にもなった「ホワイトアウト」を書かれた作家さんなんです。
山登りが好きな作家さんなのかな?って思ったら、全くのインドア派らしいです。
たくさんの登山文献を読んで、頭の中で想像をめぐらせて、山岳小説を書いてるんですって。
小説家ってすごいですね。
思いっきりだまされました。


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